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『終の棲家』(ついのすみか)は、仙川環による日本の推理小説。文庫書き下ろし。 女性新聞記者を主人公とした作品で、著者の仙川が新聞社を辞めたばかりの頃に担当編集者から「記憶が生々しいうちに書いておいた方がいい」と言われて執筆を決めた。小説を書かないと生活できないというプレッシャーもあって気持ちがとげとげしていた頃だったため、主人公の智子に高飛車で空気が読めないという要素が加わってしまったのかもしれないとのちのインタビューで語っている。 2014年にテレビドラマ化された。 == あらすじ == MBAを取得していることを買われ、大日本新聞社で念願の経済部に配属されたにも関わらず、2か月前に社会部に異動となってしまった麻倉智子は、現場へ行って対象を追いかけ回すという部の性質について行けず、戸惑っていた。企画をあげてもあっという間にボツにされ、なんとか書き上げた記事も掲載直前で取材対象者の死亡により他の記事に差し替えられてしまう。早くも仕事に辟易していたが、次期局次長を狙う社会部部長の蓑田守彦の思惑と援護により、智子は得意分野である介護や医療、年金などの問題を総合的に扱う企画班のメンバーに選ばれる。俄然やる気になった智子は、以前介護の現場を取材した時に唯一協力してくれた社会福祉法人「銀愛会」の秋本直己に紹介してもらい、高齢者を在宅介護している家を往診している医師・平林彰について介護者宅を訪れ取材する。梅田春江は孤独死を怖がり、片岡敬は「自分1人でやれるから誰かの世話はいらない」と主張し、”在宅でも安心”というコメントをとりたかった智子の思惑は外れたが、なんとか初の連載「明日の介護」の第1回記事を書き上げる。しかし古巣の経済部や整理部の嫌がらせにより、結局智子の記事は紙面には載らなかった。落胆し、今度こそ仕事を辞めようと考えた智子だったが、紙面の片隅に自分が取材した片岡敬の死亡記事を見つける。心臓発作で亡くなったらしい。そのわずか4日後に梅田春江も自宅で孤独死したと聞き、「自分が取材した人間が連続して亡くなるなんてまるで死神ね」と自嘲する智子だったが、同期の原島大吾は不穏なものを感じた。調べを進めると、亡くなった2人を往診していた平林医師が以前栃木県内の公立病院にいた頃、老人介護の専門誌で「子供に負担をかけたくないと訴える患者から懇願されたら手をかしたくなる」と自殺幇助を示唆するコメントをしていたことが判明する。社会部のデスクである的川康弘に取材の続行を申し出た智子と大吾は、取材メモが抜群に詳しい松江信二をメンバーに加え、自殺幇助や依頼殺人、連続殺人の可能性さえも出てきたこの案件を追う。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「終の棲家 (仙川環)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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